会話中心の展開、かつシーンの切り替えが連続するため疲れがたまるものの、事実をもとに脚色されたストーリーはリアリティがあり、単純にエンターテイメント作品として楽しめる。Facebookに関わる人々の思いが映画の中心となるが、意外なことに、主人公であるザッカーバーク氏の内面にはあまりスポットが当てられていないように感じた。世界最大のSNSを生み出した男はどのような考えを持っている人物なのか、それは映画を観た観客自身に考えてほしいということなのかもしれない。
これまでも複数の映画・媒体でファーストフード業界の危ない実態が描かれてきているが、本作ファーストフード・ネイションもその一つ。まじめな作品なのだが、触れる問題が多いためイマイチ薄い内容で終わってしまったのが残念なところ。ファーストフードという身近なものを主題とするなら、食肉工場の不法労働と下の話より、販売店側・ファーストフードそのものに注力した方が一般視聴者への問題提起として入り込みやすい作品になったのではないだろうか。