“さよなら”の代わりに記憶を消した——
例え記憶を消すことができたとしても愛は消すことができないということを表現したかったのだろうが、繰り返すのは良い部分だけではないだろうと思ってしまうと身も蓋もない話になってしまうのが残念。二人の関係がギクシャクし、それが原因で記憶を消したとなるとなおのこと。まぁしかし、とりあえず「OK」ということで。
この愛だけを、私は信じる。
研ぎすまされた”音”の繊細さと、小さな所作まで細かく写し取る映像はさすがダルデンヌ兄弟といったところ。愛が根底にある作品だけに、感情の細かな揺れも非常にうまく表現されているのだが、僕はそれよりも女性の怖さのほうが印象に残ってしまった。特に終盤の展開は・・・。恋愛弱者には理解できないよ。 とは言うものの、ピアノソナタで締めくくられるエンディングはとても印象深く、美しい。
運じゃなく、運命だった
色彩とカメラワークから生まれる映像のダイナミズム。現実と回想、静と動。やはりダニー・ボイルの映像感覚は素晴らしい。終盤に進むにつれラブストーリーに傾いていくあたり、結局はご都合主義かと思ってしまったが、スラムでの生活とあの映像は一見の価値あり。なんだかんだ言って「テレフォン」のシーン良かったけどねww
アタマはどんなに忘れても、カラダは昨日のボクを忘れない。
TV局製作作品らしく、やはりベタベタで臭い場面が多いものの、ある程度デフォルメされたキャラクターは青春コメディものとしては魅力的なものだったし、最後のプロレスシーンは熱くなるものがあった。ただ、主人公の記憶障害は一切回復していないため、なんだかスッキリしないものが残ってしまった。どうせベタドラマなのだから、なんらかの場面で回復させても良かったのでは。それにしても仲里依紗は萌える。
好きです!パンク!嘘です!
映画が進むにつれ話の辻褄が合わなくなり脚本の適当さ加減が目に見えてしまうような荒い作品にも関わらず、最後まで目が離せなかったのは、やはり宮藤官九郎らしい笑いの応酬と宮崎あおいの表現力の豊かさによるものだろう。宮藤監督は作中でJ-POPのみならず本題であるパンクすらも嘲笑の対象としてしまっているため、パンクを期待すると物足りなさを感じてしまうかもしれない。
ココロとカラダが入れ替わった!?
青春映画の代表作「転校生」を25年ぶりに大林監督自らがリメイクした本作。 前半は前作同様、男女の身体が入れ替わることで話が展開するシチュエーションコメディなのだが、後半は突然の鬱展開。しかも何故か詳細をハッキリさせないものだから最後の最後まで物語を信用することが出来ない浮ついた印象となってしまった。
しかしあの雰囲気、ヒロインの歌はズルい。僕は大好きです。
この復讐、常識外
始まってから終わるまで血みどろド変態アクションのオンパレード。時折見える主人公アミのパンチラが唯一の清涼剤。B級に中途半端な”映画らしさ”は不要。やるとこまでやってこそのB級なのだ。本作はB級とは何ぞやというものをバシバシ感じさせてくれる。
ただ、一度観たらもうお腹いっぱい。
もう一度、生まれてきたいと思う?
劇場公開時に観賞。その時は何かを悟ったかのようなあまりに冷めた雰囲気から、押井守も歳とったなぁという印象しか持てず。世界観に深く踏み込まない淡々とした作風なのに、説教臭いところはやたら踏み込むところは押井守らしいといえど、蛇足。ただ、時間が経つにつれ、あの淡々とした世界観、空戦、台詞、音楽をもう一度体感したいという思いがじわじわと。
いま、奇跡の旅が始まる。
ケン・ローチ、アッバス・キアロスタミ、エルマンノ・オルミ、3人のパルムドール受賞監督による共同作品。列車のチケットから生まれる3部作。丁寧で落ち着いた描写はやはりパルムドール受賞監督の力量。しかしそれぞれにテイストが違うためどこかちぐはぐな印象を受ける。まぁ少しずつ繋がってはいるんだけど。この映画のもつ大人の雰囲気は僕にはまだ早すぎたようです。でも列車旅行、楽しそうだな。
上島竜兵46歳、村長選出馬!?
突然選挙に立候補した上島竜兵をアメリカのテレビ局が密着取材するというフェイクドキュメンタリー。途中、あまりのバカバカしさに演技中ながら笑い出してしまう上島竜兵と竜兵会の面々。ついつい釣られて大笑いしてしまった。そこで撮影を切らない監督も素晴らしい!フェイクながら妙にドキュメンタリーのリアルさを感じるのも、そのような撮影環境だったからだろう。
予算の関係か少々チープであるのは否めないものの、ある意味強烈に風刺の効いた面があるのも興味深い。ただ、終盤は詰めが多少甘いのでは。