1942年、夏、フランス。ドイツ軍はフランス国民に対しユダヤ人の一斉検挙の協力を要求する。ユダヤ人たちが次々とスイスへ逃亡する中、ユダヤ人外科医であるバーンスタイン一家は隣人バティニョールの娘婿であるピエール=ジャンの密告によって検挙され、バティニョールは図らずして摘発に協力してしまうことになる。そして、軍に没収されたバーンスタイン家の大きなアパートもバティニョール家に譲られることになった。
ある晩、ドイツ軍後援者のためのレセプションを催すことになったバティニョールが玄関のドアを開けてみると、そこにはバーンスタイン家の息子である12歳のシモンが立っていた。驚いたバティニョールは、家族に秘密でシモンをかくまう。
はじめはシモンを煙たがっていたバティニョールだったが、シモンと生活するうちに、シモンをスイスに逃亡させてやりたいと思い始め…。
自分が思っていたのと内容がちがっていたためかイマイチな印象。少年とおじさんのハートフルコメディみたいな映画なのかなぁと思ってたんですが、なんと、ユダヤ人とナチスというめちゃ重いテーマの映画じゃないですか!監督は、インタビューで「重くなく、軽い映画にしたかった。」みたいなことを言っていましたが、確かに普通の冴えないおじさんが主人公ということで、ところどころにコメディ的な演出があったりするんですけど、軽くはないよ…。
全体を包む恐怖感というか緊迫感が少し邪魔。軽い映画にしたいという感じは見えるんだけど、いつナチスがおじさんや子供たちを捕まえるか、また、捕まりそうという緊張感があるために、なんか素直に笑えないというか。
それに、子供が頭良すぎるのもちょっと…。変に大人っぽすぎるところがあって、それが原因で捕まりそうになったり、危ない状況になたりして、コメディな雰囲気が台無し。
ユダヤ人・ナチス問題を、軽いタッチで楽しく描いた作品といえば、「ライフ・イズ・ビューティフル」が一番だと思います。「バティニョールおじさん」も、「ライフ・イズ・ビューティフル」みたいな感じの雰囲気ならかなり良い映画になったかも。内容的には似ているところがあるけど、「ライフ・イズ・ビューティフル」には変な恐怖感はあまり感じられませんでしたからね。
まぁ、悪い映画ではないし、つまらないというわけでもないけど、コメディ映画としてみると後味が悪いです。見るなら、コメディタッチのシリアスドラマ?みたいな感じで見たほうが良いかも。