やさしい嘘

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やさしい嘘 デラックス版

旧ソ連・グルジアに住むエカおばあちゃんは、娘のマリーナ、孫娘のアダとの3人暮らし。息子のオタールは、夢を求めてパリに移住していた。エカおばあちゃんの一番の楽しみは、オタールからの手紙を読むことだった。そんなある日、マリーナの元へオタールの訃報が届いた。それをエカおばあちゃんに伝えられないマリーナとアダは、オタールになりすまして手紙を書き続けることに。しかし、エカおばあちゃんがオタールに会うためパリに行きたいと言いだして…。

電気や水道も上手く供給されず、貧しい生活を送っている国、グルジアを舞台にした家族ドラマ。エカおばあちゃんの愛する息子、オタールの死を伝え切れなかったため、オタールからの手紙を偽造しなければならなくなります。しかし、エカおばあちゃんも何か変だとうすうす感ずいていたらしく、大事な書物を全部売り払い、オタールのすんでいたパリに向かうと言いだして…。

ストーリー的に、少し「グッバイ・レーニン」に似ているかなぁっていう感じもしますが、あっちのほうが感動という部分ではストレートかなという印象。「やさしい嘘」の場合は、エカおばあちゃんと、その娘のマリーナの仲があまり上手くいっていなかったため、少し入りずらい。オタールが死んでからは、マリーナも母親に対して少し優しく接するようになりますが、今度は今まで優しかった孫のエダが憤りを感じ出して、また家族がまとまらない。で、さらにエカおばあちゃんも何気に強気というか頑固なところがあるし。ということで、なんかすんなりとストーリーには入りきれませんでした。ストーリーはしっかりしてますけど。個人的には、エカおばあちゃんが死ねば上手く収まるというような状況をつくってしまったのがちょっとアレだったかなぁと思います。

だけど、映像はかなり良いと思いました。構図とか上手く考えて撮ってあるし、ジャンプカットと言うらしいですが、何秒か飛ばして撮る映像表現、あれはかなり良いと思いました。スタイリッシュというと少し違うけど、斬新というか。

ちなみに、エカおばあちゃんを演じるエステル・ゴランタンの映画デビューは、なんと85歳!この「やさしい嘘」が2作目みたいですが、仕草などとても良い演技。映画自体は、2003年カンヌ映画祭の国際批評家週間で初上映されるや、絶賛され大賞を受賞。その後、各国の映画祭から次々と上映依頼が殺到し、2004年にはセザール賞第一回監督作品賞を受賞しています。興行的にもロングランを記録して結構ヒットしたみたいです。

ところどころによくわからないところもあったので、2,3回見て整理しなおすと評価は変わりそうです。

製作
2003年
フランス
ベルギー
監督
ジュリー・ベルトゥチェリ
出演
エステル・ゴランタン
ニノ・ホマスリゼ
ディナーラ・ドルカーロワ
テムール・カランダーゼ

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