アルティメット

  1. Home
  2. レビュー
  3. アルティメット

アルティメット DTSスペシャル・エディション

治安の悪い街を隔離するようになったパリ、2010年。郊外の地区・バンリュー13。この地区で生まれ育ったレイトは、荒んだ街からドラッグを一掃しようと危険を承知で一人、街を仕切るタハに立ち向かっていた。妹・ローラと共にタハを警察に突き出すことに成功したが、既に街から撤収する手はずを整えていた警察は、面倒を避けタハを解放、レイトを拘束したのだった。ローラはタハにさらわれ、レイトは一人投獄される。

それから6ヶ月後。半径8km以内の人々を殺害できる爆弾がタハの手に渡ってしまう。爆弾には時限装置が組み込まれており、24時間後には爆発してしまう。警察はエリート潜入捜査官ダミアンをバンリュー13に潜入させ爆弾を解除させることに。解除できる可能性は皆無だと主張するダミアンだったが、上官の命令は絶対だった。バンリュー13の地理に不案内なダミアンは、投獄されていたレイトと組まされることになるが…。

リュック・ベッソンが脚本・製作を務めたフランス製アクション。もともとアクション映画はどうも好きになれないのに加え、「トム・ヤム・クン」を観てからというもの、あまりのスゴさに他のアクション映画にはなかなか手が伸びなかったのですが、リュック・ベッソン製作ということもあり観賞。

「トム・ヤム・クン」と同じく「スタントなし」「CGなし」「ワイヤーなし」で撮影されている「アルティメット」。一つ一つのアクションの派手さはでは劣るものの、「アルティメット」では洗練された美しい動きを観る事ができます。ここが「トム・ヤム・クン」とはまた違ったおもしろさを感じるところです。

主人公を演じる2人も魅力的。

バンリュー13で生まれ育ったレイトを演じるのは、「YAMAKASI」でフィーチャーされたパフォーマンス“パルクール”の創始者ダヴィッド・ベル。微妙に東洋風の面影を持ったいて、体中に刺青があるダヴィッド・ベル。15階建てのビルとビルを飛び回る姿は非常にクール。これでワイヤーもマットもなしっていうんだから、もしミスしたらどうすんだっていう。

エリート捜査官ダミアンを演じるのは、数々のベッソン作品でスタントマンをこなしたシリル・ラファエリ。 シリル・ラファエリは97年に総合格闘技のワールドカップで優勝、99年のカンフーのワールドカップでの銅メダル獲得と、実際にもすごい功績を残しているアスリート。劇中で魅せるキレキレのアクションに加え、スキンヘッドというのもかなりカッコイイ。

ストーリーは非常にシンプルですが、うまくアクションを挿んでいくことで単調にならず、緊張感があり気が抜けません。 街の造形もそれらしい雰囲気がでており、近未来という設定が活きています。

ただ、イマイチ何かが足りないという感じがしていましたが、終盤の爆弾の前での格闘シーンで見事盛り返してくれました。ラストのどんでん返しもこの映画では充分アリでしょう。で、そのままヒップホップの曲のエンディングに繋がる展開。とにかくクール。

同じくリュック・ベッソン製作のアクション映画「トランスポーター」は、あまりに教科書的というか綺麗すぎてイマイチでしたが、「アルティメット」はとても良い。ベッソンは近々監督業を引退するそうですが、今後も「アルティメット」のような良質なアクションを脚本や製作という立場から生み出していって欲しいと思います。

監督
ピエール・モレル
出演
シリル・ラファエリ
ダヴィッド・ベル
トニー・ダマリオ
ラルビ・ナセリ
ダニー・ヴェリッシモ

コメント(0)

コメントフォーム

トラックバック(0)

この記事のトラックバックURL
http://cinema.2inc.org/review/21.html/trackback

PageTop