リトル・ミス・サンシャイン

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リトル・ミス・サンシャインリゾナに住むフーヴァー一家は、”リトル・ミス・サンシャイン”コンテストに繰り上げ参加することとなった娘オリーヴを連れてカリフォルニアに向けて出発。独自の成功論を振りかざす家長リチャードとバラバラな家族を必死でまとめようとする母シェリル、家族を嫌って沈黙を続ける長男ドウェーン、ヘロイン常用者で言いたい放題の祖父、失恋が原因で自殺をはかったプルースト研究者のフランク、そしてビューティー・クィーンを夢見るオリーヴが乗ったミニバスには一触即発の空気が漂う。そして、オンボロバス車までもが故障し始める。フーヴァー一家に危機に次ぐ危機がふりかかる!?

もともとはわずか7館での上映ながら、口コミにより評判が高まり数多くの映画賞を獲得したロードムービー。

”リトル・ミス・サンシャイン・コンテスト”に急遽繰り上げ出場することになったフーヴァー一家の旅を描いたロードムービーですが、なんせ家族がみなくせ者揃い。”アメリカ”を風刺したよう作風と相まって、一般的なロードムービー、ホームコメディに収まりきらない作品となっています。

自殺未遂を冒し鬱気味のフランクを家に迎えるところから映画は始まります。この段階でフランクは入院が必要と説明されていますが、家に着いてみると出てくる家族みなくせ者揃い。病気のはずのフランクが一番まともという展開に笑わされます。

しかしよく見てみると、家族一人一人が社会の情勢を反映しているところに感心させられます。家族一人一人がもつ問題(個性)が何かしら社会の持つ問題と重なっており、旅を通じて各人の問題の本質が明らかになっていく展開は非常に興味深いですし、家族の力を借りながら悩みを乗り越えていく展開には希望が感じられます(悩みは乗り越えていくが、本質的に解決したわけではないというところがミソ)。

脚本もしっかり作られていて、何気ない行動や小道具が後から活きてくる展開には唸らされました。特に祖父の力は偉大。実は祖父は中盤でスクリーンから”リタイア”することになるのですが、映らずとも存在感を示し続けた偉大さには脱帽です(ちなみに祖父を演じたアラン・カーキンはアカデミー賞助演男優賞を受賞しています)。

話はそれますが、以下のような記事を見つけたのでpick。
「リトル・ミス・サンシャイン」絆深める笑いと涙の珍道中

脚本は2001年に完成していたが、娯楽性重視の大手映画製作会社は見向きもせず、独立系作品として陽の目を見ることになった。

監督は、ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス夫妻。今年1月のサンダンス映画祭で大反響を呼び、20世紀フォックスの系列会社が約1000万ドル(約11億5000万円)で配給権を獲得。約6000万ドル(約69億円)を稼ぐ成功を収めた。

このような良い映画がメジャーな配給会社を通して多くの人々の目に触れることは一映画ファンとしてとても嬉しいことですが、上記のようなメジャー系企業の行動には少しばかり憤りを感じてしまいます…。

製作
2006年
アメリカ
監督
ジョナサン・デイトン
出演
グレッグ・キニア
トニ・コレット
スティーヴ・カレル
アラン・アーキン
ポール・ダノ
アビゲイル・ブレスリン

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