この映画は3つのパートで構成されている。夥しい戦争映像のモンタージュによる第1部「地獄編」、ゴダールがこだわり続けるサラエヴォを舞台に、「本の出会い」というイベントに招かれた映画監督ゴダールと、その講義を聞きに来た女子学生オルガの魂の交感を描く第2部「煉獄(浄罪界)編」、そして第2部で「殉教」に至ったオルガが、アメリカ兵に守られた小川のせせらぎを歩く第3部「天国編」。映画は観客に「あなたはどうか」と問いかけながら、私たちがそれぞれの場所で、「私たちの音楽(アワーミュージック)」を奏でることを待っている。
非常に難しい映画でした。難しくて、私にはあまり理解できませんでした。それは深い部分だけでなく、映画の表層的な部分に関してもです。しかし、本作が悪いわけではありません。映画は非常に素晴らしいものでした。「本物」を見せ付けられたような気がしました。映像、構図も綺麗だし、あのストーリー展開といいますか、流れが良いです。不必要なことは一切語らない。事象についても、人物についても。そして、一言一言の台詞が詩的で、意味があり、美しい。ホントに、本物の映画とはこういうものだ、というのを感じました。
この映画を理解できなかったのは、私の頭の中で解釈できない部分が多かったからで、まだこの映画を観るべきレベルに達していないのだと感じました。ということで、今回は☆による評価はつけていません。早く、このような素晴らしい映画が理解できるような大人になりたいです。
本作がどのような評判なのかネットを見て回ったところ、「ゴダールの作品にしては比較的わかりやすい。」という意見が結構目に付きました。上には上がいるといいますが、ホントに僕はまだまだだなと思います。映画って深いですねぇ。