
どこからともなく長崎へやってきた2人組の風来坊、ユーイチとススム。全財産は37円。ススムが空腹でバッタリ倒れたとき、そこに救いの女神が現れた。古い一軒家に住むヤヨイである。3人はすぐに意気投合。「しばらくここで暮そう」と、2人はヤヨイ宅の庭にテントを張った。商店街でバイトをはじめ、遊ぶときはいつも3人一緒。幸せで安らぎに満ちた時間が流れていく中、3人の関係も微妙に変化していく。ユーイチは探し求めていた”大切なもの”を、とうとうこの街でみつけたのだ。そしてある日…。
当サイトで初めてとりあげる、純粋な意味での「ミニシアター系映画」です。長崎駅の映画館でのみ公開されました。多分DVD等の発売も行われていないのではないでしょうか。
「スロウマップ」は、長崎のショッピングセンター「アミュプラザ」5周年を記念して製作された映画で、30分の短編映画となっています。30分という限られた時間枠なのにロードムービー的な作風をとっているため、結構ムリがあるんじゃ…という印象。まぁでも、30分という短編映画なので、大事なのはストーリー性よりもその映画の出す雰囲気です。その点では、この映画はかなり良かったと思います。登場人物たちのどこかつかめないフワフワした感じ。叙情的なストーリー。とても好きです。
そして映像。普段見慣れた場所がとても綺麗に撮られていて、何か感じるものがありました。あまりにも綺麗に撮れていて、普段との違いに違和感を感じたシーンもありましたが、映画の雰囲気を壊さず、引き立てる映像には監督のセンスを感じます。
本作のヒロインを務めるのは、候補者117名からオーディションで選ばれた長崎県出身・在住の近藤未弥。演技はちょっと棒読みな感もありますが、あのキャラクターならありかなと思います。逆にこっちのほうが映画の雰囲気にはマッチしています。そして忘れてならないのが渋川清彦。彼は良いですね〜。もうあのユルい感じが映画俳優っぽくて。最近映画にもよく出演しているのを見かけます。もっと活躍してほしいですね。
正直なところ、やはり30分という枠は短すぎたかなと思います。少なくとも60分以上の枠で製作されたものが見たかったというのが本音です。密かにリメイク期待してます。もちろん監督、出演者は同じで。