ラン・ローラ・ラン

  1. Home
  2. レビュー
  3. ラン・ローラ・ラン

ラン・ローラ・ラン

午前11時40分、ベルリンにあるローラの家の電話が鳴る。電話の相手は裏金の運び屋をしている恋人のマニだった。その声は絶望と恐怖に満ちており、「ローラ、助けてくれ!ボスの金、10万マルク失くした。12時までに金をつくらないと殺されてしまう」と電話口で嘆いている。残された時間は20分。ローラは受話器を投げ出し、お金を工面するため、マニの命を救うために街へと飛び出した。果たして、マニとローラの運命は…。

赤毛の女性が、彼を助けるためにベルリンの街を疾走するスタイリッシュ・ムービー。「ローラが走る!音楽(テクノ)が走る!」という触れ込みどうり、映画が始まった瞬間からテクノが鳴り続け、ローラは彼を助けるため家を飛び出します。まさに、「映画自体が疾走している」という感じです。

ストーリーは3本構成。ローラの些細な行動のズレが、その後の展開をどう変えるのかという構成になっています。マニを助けるのに失敗すると、家を飛び出すところに戻ります。つまりパラレル・ワールド的な感じでしょうか。

映画の感想としては、もう「斬新」という言葉しか思い浮かびません。こんな初めから展開が始まっているような映画は初めてですし、こんな映画が撮れるのか〜、って感じです。そこら中に伏線が張ってあって、脚本的にも良くできていると思います。…うまい言葉が見当たりませんが、良い映画ですよ)

以下ネタバレ含みます

ただ、少しわからなかったところもありました。全体を通して、「ローラの行動のズレが影響して物事が変化する」という構成なのに、肝心のマニがお金を取り戻すシーンだけはその構成では成り立っていません。1、2本目では「マニの金を奪った泥棒がお金を持ってコソコソ逃げていてローラにぶつかるが、ローラは気づかない。」という設定なのに、お金を取り戻す3本目のストーリーでは泥棒は逃げていなくてゆっくりコーヒーを飲んでます。もし、3本目が1、2本目と同じ設定ならお金は取り戻せなかっただろうし、この点に関しては「都合をあわせるため」という感じがして少しマイナスかな。他の点では3本とも同じ設定で進んでいますので。

本国ドイツでは大ヒットを記録し、、映画公開後、街中に髪を赤く染めた女性が増えたとか。とにかく斬新で、スタイリッシュで、おもしろい映画なのでこれはオススメできます。

製作
1998年
ドイツ
監督
トム・ティクヴァ
出演
フランカ・ポテンテ
モーリッツ・ブライプトロイ
ヘルベルト・クナウプ

コメント(0)

コメントフォーム

トラックバック(0)

この記事のトラックバックURL
http://cinema.2inc.org/review/93.html/trackback

PageTop