第二次世界大戦下のイタリア、シチリア島の小さな町。12歳の少年・レナートは、徴兵された夫を一人待つ美しい人妻・マレーナに一目惚れする。大人のマレーナから見ればレナートはやんちゃな子どもにしか見えなかった。しかし、レナートは毎日彼女の姿を追い続け、深夜に彼女の部屋を盗み見たりもした。そんなある日、マレーナのもとに夫の戦死が伝えられる。それをきっかけにマレーナの人生は一変し、転落への一途を辿ってゆく。そんなマレーナを、レナートは遠くから見つめ続けるのだった…。
1940年代のイタリアを舞台にした美しい映画です。イタリアの風景や、静かな雰囲気、カメラワーク。そして、マレーナを演じるモニカ・ベルッチ。確かにとても綺麗で美しい映画ですが、個人的にはどうもイマイチでした。
一番の原因は、性的な演出?が過度すぎること。エロいシーンが多いとかいうわけではありませんが、町中のオッサン達がマレーナを性の対象としてしか見ていないとか、ましてや子供達までそういう目でしか見ていないというのはやりすぎとしか思えません。マレーナが他の女性と比べ物にならないほど美しいというのを表現したいのかもしれないけど、他にも描き方があったはず。それとも、当時のイタリア自体がこういう雰囲気だったのか…
それに、「町中の男達はそういう目でしか見ていないが、レナート少年だけは純粋に彼女を愛していた。」みたいなことを訴えるような演出が垣間見えるけど、私にはただのエロ坊主にしか見えない。結局、性の対象としかマレーナを見ていないし、最終的に寝にいってるし。これで最後に「生涯で、私が本気で愛したのは彼女だけ…」みたいな事を言われても全く説得力がありません。
マレーナもそういう生活が精神的に辛いだろうなと思うようなストーリーですが、それもうまく伝わってこないし…。娼婦になってからの態度のせいかもしれませんが。
まぁ、悪い映画ではないと思うんですけど、個人的に「合わなかった」という感じでしょうか。