ラスベガスで人気のマジシャン、エースは、ギャングたちと付き合っているうちに、自らもギャング稼業を始めてしまった。結果失敗し、追いつめられたエースは、終身刑を免れるためFBIとの司法取引に応じようとしていた。エースの裏切り行為にご立腹のマフィア界の超大物スパラッザは、100万ドルの賞金を出し謎の暗殺者を調達する。だがその噂はすぐさま広がり、世界中のプロの殺し屋たちがエースを狙いはじめる。一方、エースからマフィアの情報を期待するFBIは、エースの身を守ろうとするのだが…。
あるマフィアの内部抗争による報奨金目当てに、数々の暗殺者が攻防を繰り広げるクライム・アクション。コメディ要素を弱くしてストレートにアクションを増やした「カクタス・ジャック」という印象。
女暗殺者サイクス&ウィザーズ、暴走機関車トレモア3兄弟、拷問のスペシャリスト・アコスタ、変装の天才スートなどなど、次々に登場する暗殺者達にわかりやすい特徴や特技があり、それを軸にくみ上げられていく攻防は「暗殺者がいっぱい」というB級的邦題からは創造できないほどおもしろい。
「強烈なキャラクター性=尋常でない身体能力」ではなく、「強烈なキャラクター性=個性」な点が好印象。そのため、暗殺者たちは案外あっさりと画面から消えていきますが、突拍子も無さすぎる身体能力を持っていると萎えますからね。やはりM:i:3を意見が合わないと自ら降板した監督なだけあります。
ただ、登場人物が多いため、展開が早く観客が置いてけぼりになってしまう可能性も否定できません。特に序盤は早い。しかし、序盤部分は相当編集を繰り返したようで、後で思い返せば結構上手くまとめてるなぁと。やはりスピード感が重要な作品なので説明に無駄な時間は割けません。そのような制約の中、冒頭で一気に見せて、あとは物語の展開の中で補足していくという作りは上手いですね。
それはそうと、「スモーキン・エース」で一番の目玉といえば何と言っても女暗殺者サイクスを演じたアリシア・キーズでしょう!何でも彼女の本業はR&B歌手(相当有名らしいですが、私は全く知りませんでした…)。しかも本作が初主演作品らしいですが、あの堂々とした暗殺者ぶりは凄い。美人だしクールだし、しかもあの言葉遣い…ファミレスでの会話シーンは特に…ヤバすぎますw もういっそ女優業をメインにやって欲しいですと思えるほど魅力的です。日本のスイーツ女優(笑)にも少しは見習って欲しいです。