バス男

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バス男

アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト。ルックスもダサければ頭も良くない彼は、当然のように友達もなくバカにされてばかりの毎日。おまけに家族もナポレオンに負けず劣らずの変人たち。32歳の兄は女の子とのチャットに夢中(引きこもり)で、フットボールバカの叔父はタイムマシンを買おうと怪しげなビジネスを始める。

そんなナポレオンにも、メキシコ人の転校生ペドロという友だちが出来た。やがて、ペドロが無謀にも生徒会長に立候補すると、ナポレオンも彼の応援に精を出すが…。

製作費わずか400万円ほどのインディーズ作品ながら、全米で40億円以上の大ヒットとなった本作。一般の映画ファンが投票を行う「MTVムービーアワード」で、「作品賞」「音楽シーン賞」「ブレイクスルー演技賞」を受賞しています。しかし、日本ではビデオスルー作品なうえ、悲惨な邦題のせいで「どうせB級だろ。」という扱いを受けてしまっている、もったいない作品でもあります。いや、ホントもったいない。普通におもしろいですから。

邦題の「バス男」から、日本で大ヒットした「電車男」を想像する人が大半だと思いますが、電車男との関連性は全くありません。この際「バス男」という邦題は忘れてください(こんなんだから、メディア(笑)って言われるんだ)。

全体的にユルユルでシュールかつオフビートな笑いが特徴的。腹を抱えて笑うような感じではありませんが、ふとしたときに急にかましてくるので、ツボります。会話や小道具ももちろんおもしろいですが(個人的にはプレゼントの”絵”が一番ツボ)、やはり一番は主人公のナポレオン・ダイナマイトでしょう。半開きの口といい、半開きの目といい、てかもう、見た目。いかにもって感じで、見てるだけでクル。口癖の「Gosh!」が好き。言い方がたまりません。こっちまで口癖になりそう。しかもこんなにダサダサなのに、演じるジョン・ヘダーはホントはハンサムってところが。かなりの演技派ですね〜。私からも「ブレイクスルー演技賞」差し上げます!

ダメ男が主人公の映画といえば、だいたいは成長を描くとか、人気者になるとか、片思いの女性と両思いになれるとか、そんな都合の良いありきたりでつまらないストーリーのものが多いですが、「ナポレオン・ダイナマイト」は別。最初から最後までユルユル、ダメ男を貫き通します。気持ちを入れ替えようという心意気すら描かれません。一応、最後のほうで本作最大の見せ場となるナポレオン・ダイナマイトのダンス・シーンがありますが、終わり方が「音楽シーン賞」を受賞するのも頷けます。また、ヒロイン的な女性もでてきますが、恋愛に発展することはありません。まぁ、っぽいなってところはありますが、ナポレオン・ダイナマイト自身そんな発想浮かばない感じですからね。でも、ラストのシーンは好きです。ダンスシーン同様、最後はネタですがw

観終わって、よくよく振り返ってみると、実は単なるコメディでなく、現実的な作品だったように思います。 過度にストーリーを演出しないところもそうですし、登場人物がみな人間味に溢れています(変な人ばかり集めた感はありますがw)。そういうところが、本作がヒットした要因でしょうし、愛される作品になった要因でしょうね。

でも、本当にユルいですから、人を選ぶのは確かでしょう。ネット上のレビューなどを見ると、結構評価良いみたいですが、あまりに期待しすぎるのは危険かもしれません。まぁ、私はおもしろいと思いますし、アメリカではヒットした作品なので、大はずれってことはないと思いますが、過度に期待せず軽い気持ちで見るのがベストかと。

製作
2004年
アメリカ
監督
ジャレッド・ヘス
出演
ジョン・ヘダー
エフレン・ラミレッツ
ジョン・グリース
アーロン・ルーエル
ディードリック・ベーダー
ティナ・マジョリーノ
サンディ・マーティン
ヘイリー・ダフ

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