ダブリン上等!

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ダブリン上等!

刑事からも目をつけられているチンピラ、レイフ。彼はカフェの女店員の顔面にパンチして金を奪う!ジョンはデイドラの気持ちを試すために別れ話を持ち出す。しかし、あっけなく破局。デイドラは早速、妻子持ちの男性と同棲を始めてしまう。バスの運転手ミックは、ある少年のいたずらが原因で事故を起こし、解雇されてしまう。仲間内からも煙たがられている刑事、ジェリー。かれはレイフを逮捕しようとつねに目を光らせている…。ダブリンを舞台に、様々な人間たちの行動がとんでもない方向へと進んでいく!!

IFTAアワード(アイルランド アカデミー賞)を総なめにしたコメディドラマ。コリン・ファレルをはじめ、イギリス&アイルランドの人気若手俳優が多数出演しています。

私は「ダブリン上等!」を、偶然見た予告編で知りました。そのとき印象に残ったのは、「暴走する54人の登場人物!」「メキシコのアモーレス・ペロスに対するアイルランドの答えがダブリン上等!だ!」というキャッチコピーと、The Clashの「I Fought the Law」、そして暴走する登場人物たちのコミカルな映像でした。音楽は良いし、登場人物たちの行動も非常におもしろそうに感じました。キャッチコピーも強いですし。

で、実際に観てみると…それほどコメディ色は強くないかなぁという感じでした。
たしかにおもしろいところもあるし、暴走する人もいるけど、「暴走する54人の登場人物!」は言い過ぎかなと。

ですが、期待していたのと違っていたというだけで、悪い映画ではありませんでした。特に良かったのは各キャラクターの設定が非常にしっかりとしていたこと。多くの登場人物がいますが、キャラがかぶることはありません。なので、この手の映画に珍しく、途中で人物を忘れることもありません。しかも、それぞれの人物がとても魅力的なので、観ていると結構入り込めます。登場人物を演じる俳優もとても良いです。

みんなとても良かったですが、特に良いとおもったのは、コリン・ファレルとシャーリー・ヘンダーソン。コリン・ファレルはとても演技の幅が広いですね。これまでは結構きれい役ばかりやっているという印象がありましたが、「ダブリン上等!」では、もうチンピラにしか見えませんでした。しかもただのチンピラにみせないあの演技力。コリン・ファレルはあまり好きではなかったのですが、この映画を観て好きになりました。
そして、シャーリー・ヘンダーソン。彼女の演技力はすごすぎます!
劇中ではデイドラ(設定25歳くらい)の妹役を演じているのですが、撮影当時、なんと、38歳です!私はこの事実を映画を見た後知りました。映画を見ている間は全く気づきませんでした。もう少女にしか見えてませんでした。あの母親に泣きつくところなんて、、、完全に少女じゃないですか。。。確かに少し老けてるなぁという感じはありましたが、キャラクターの設定上のものだと思っていましたので…。本当にすごい女優さんです。

内容的にも、なかなかおもしろいと思いました。バラバラだった登場人物、ストーリーが少しずつつながっていく構成は良いと思いますし、ストーリー自体なかなかしっかりしてると思います。ただ、最後にすべてのストーリーが完全にひとつにつながるような展開が欲しかったのも事実。この辺は締りが悪いというか、中途半端な気がしました。

アイルランド映画を観たのは、本作が初めてでしたが、なんだかんだ言って、なかなか楽しめました。やっぱりヨーロッパ映画は良いなぁ。

製作
2003年
アイルランド
イギリス
監督
ジョン・クローリー
出演
コリン・ファレル
キリアン・マーフィ
ケリー・マクドナルド
シャーリー・ヘンダーソン
コルム・ミーニイ
デヴィッド・ウィルモット
ブライアン・F・オバーン
ディードル・オケイン
マイケル・マケルハットン
トマス・オスーレーワウン
オーウェン・ロー

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