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俺たちに明日はないッス

俺たちに明日はないッス デラックス版 [DVD] 今じゃなきゃダメなんだッ!

誰もが通ったであろう、妄想したであろう、青春の生々しく目をそらしたい、忘れたい部分のみで構成された79分。常に嫌悪感を感じつつも最後まで目が離せない。だって性春だもの。ヤリたい盛りの17歳童貞の代名詞となる主人公の不快さも相当なものだが、彼が少し”男”になるラストシーンは気持ちが良い。性春→青春メソッド。

バッシング

バッシング [DVD]ひとりの女性が日本と決別した—。彼女が彼女であるために。

作中を支配する閉塞感。色彩を落とした映像も世間の非情さを強調する。主人公の女性は根拠の無いバッシングを受けるかよわい存在というよりは、身勝手でコミュ力不足の、人から煙たがられるような存在として描かれているが、これは映画を観た観客にも彼女をバッシングしたくなるような真理を持たせるための演出の一つなのだろうか。

ロルナの祈り

この愛だけを、私は信じる。

研ぎすまされた”音”の繊細さと、小さな所作まで細かく写し取る映像はさすがダルデンヌ兄弟といったところ。愛が根底にある作品だけに、感情の細かな揺れも非常にうまく表現されているのだが、僕はそれよりも女性の怖さのほうが印象に残ってしまった。特に終盤の展開は・・・。恋愛弱者には理解できないよ。 とは言うものの、ピアノソナタで締めくくられるエンディングはとても印象深く、美しい。

スラムドッグ$ミリオネア

運じゃなく、運命だった

色彩とカメラワークから生まれる映像のダイナミズム。現実と回想、静と動。やはりダニー・ボイルの映像感覚は素晴らしい。終盤に進むにつれラブストーリーに傾いていくあたり、結局はご都合主義かと思ってしまったが、スラムでの生活とあの映像は一見の価値あり。なんだかんだ言って「テレフォン」のシーン良かったけどねww

少年メリケンサック

好きです!パンク!嘘です!

映画が進むにつれ話の辻褄が合わなくなり脚本の適当さ加減が目に見えてしまうような荒い作品にも関わらず、最後まで目が離せなかったのは、やはり宮藤官九郎らしい笑いの応酬と宮崎あおいの表現力の豊かさによるものだろう。宮藤監督は作中でJ-POPのみならず本題であるパンクすらも嘲笑の対象としてしまっているため、パンクを期待すると物足りなさを感じてしまうかもしれない。

転校生 さよならあなた

転校生 さよならあなた ココロとカラダが入れ替わった!?

青春映画の代表作「転校生」を25年ぶりに大林監督自らがリメイクした本作。 前半は前作同様、男女の身体が入れ替わることで話が展開するシチュエーションコメディなのだが、後半は突然の鬱展開。しかも何故か詳細をハッキリさせないものだから最後の最後まで物語を信用することが出来ない浮ついた印象となってしまった。

しかしあの雰囲気、ヒロインの歌はズルい。僕は大好きです。

スカイ・クロラ

スカイ・クロラ [DVD] もう一度、生まれてきたいと思う?

劇場公開時に観賞。その時は何かを悟ったかのようなあまりに冷めた雰囲気から、押井守も歳とったなぁという印象しか持てず。世界観に深く踏み込まない淡々とした作風なのに、説教臭いところはやたら踏み込むところは押井守らしいといえど、蛇足。ただ、時間が経つにつれ、あの淡々とした世界観、空戦、台詞、音楽をもう一度体感したいという思いがじわじわと。

ノーマニフェスト for UESHIMA

ノーマニフェスト for UESHIMA [DVD]上島竜兵46歳、村長選出馬!?

突然選挙に立候補した上島竜兵をアメリカのテレビ局が密着取材するというフェイクドキュメンタリー。途中、あまりのバカバカしさに演技中ながら笑い出してしまう上島竜兵と竜兵会の面々。ついつい釣られて大笑いしてしまった。そこで撮影を切らない監督も素晴らしい!フェイクながら妙にドキュメンタリーのリアルさを感じるのも、そのような撮影環境だったからだろう。

予算の関係か少々チープであるのは否めないものの、ある意味強烈に風刺の効いた面があるのも興味深い。ただ、終盤は詰めが多少甘いのでは。

アドリブ・ナイト

アドリブ・ナイト [DVD] これは、ウソから生まれた優しさの物語

客観的視点から描かれる、日常の中の非日常。映像の端々に見られる繊細かつ丁寧な描写と、主人公を演じるハン・ヒョジュの持つ澄んだ空気感が気持ち良い。家の二階で一人、ゆっくりと靴下を履き替える描写、亡くなった”父親”の手に触れ、耳元で小さくつぶやく描写、多くを語らずに主人公の複雑な心境が表現される終盤、それらの描写自体から寂しさ・優しさなどの繊細な感情が感じ取れる。本作を監督したイ・ユンギは「第二のキム・ギドク」と呼ばれているらしく、今後も大いに期待。

14歳

14歳 [DVD]窒息しそうな毎日を変える方法がある。

思春期を向かえもう大人だと思っている14歳と、自身も通ってきた14歳のことなど当然理解していると思っている大人。この2つの思い違いから起こる怒り、葛藤、苦しみ。本作はそのような暗い感情を過度に脚色すること無く、押し付けることもなく、ただただ提示することに徹底している。シャツにこびりついた血の汚れを消すのが難しいことと同様、過去の辛い記憶を消すのは困難なのだ。

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