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	<title>Cinema Jack &#187; ☆☆☆☆☆</title>
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		<title>明日、君がいない</title>
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		<pubDate>Sun, 21 Sep 2008 14:47:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[オーストラリア]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[2時37分ーそのとき孤独が世界を満たす 本作から感じられる、「エレファント」へのオマージュと、「エレファント」を超える現実性。自身、友人の自殺を経験したムラ—リ・K・タルリにしか撮れない作品である。登場人物一人一人にフォ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p>
				<img src="http://cinema.2inc.org/wp-content/uploads/2008/09/51xxh-bgu2l_sl500_.jpg" alt="明日、君がいない" class="lf" /><em>2時37分ーそのとき孤独が世界を満たす</em>
				</p>
				<p>本作から感じられる、「エレファント」へのオマージュと、「エレファント」を超える現実性。自身、友人の自殺を経験したムラ—リ・K・タルリにしか撮れない作品である。登場人物一人一人にフォーカスする長回しと丁寧かつ繊細な描写の後に訪れる最期は、痛いほどに胸に突き刺さる。その人の心にある悩みや辛さはその当人にしか感じることが出来ないのだ。
				</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>虹の女神 Rainbow Song</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/137.html</link>
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		<pubDate>Mon, 15 Sep 2008 05:50:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>

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		<description><![CDATA[いつかふたりで見た虹をおぼえていますか？ 岩井俊二×熊澤尚人。綺麗という言葉だけでは表せない繊細さと透明感。変に煽らない分、透明感が際立つところ、今回監督をしていないにしてもさすがの岩井イズム。作中にでてくる、主人公あお [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p>
				<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MQ51XS/minitheaterin-22/"><img class="lf" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41CHVmKJ28L._SL160_.jpg" alt="虹の女神 Rainbow Song" /></a>
				<em>いつかふたりで見た虹をおぼえていますか？</em>
				</p>
				<p>
				岩井俊二×熊澤尚人。綺麗という言葉だけでは表せない繊細さと透明感。変に煽らない分、透明感が際立つところ、今回監督をしていないにしてもさすがの岩井イズム。作中にでてくる、主人公あおいの作品「THE END OF THE WORLD」が印象的。上手い作品ではないが、その裏に込められたあおいの思いに胸が締め付けられた。映画とはこういうものであって欲しい。
				</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>ラストデイズ</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/53.html</link>
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		<pubDate>Tue, 08 Jan 2008 14:55:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[ロック]]></category>

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		<description><![CDATA[カリスマロックアーティスト、ブレイク。彼はリハビリ施設を抜け出し、一人森の中を彷徨っている。そのまま森の中で野宿し、翌朝、廃屋のような屋敷に辿り着く。そこは彼の家。彼の家には、彼の才能、名声、金に群がる連中が常に居候して [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GPIHF4/minitheaterin-22/"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000GPIHF4.01._SCMZZZZZZZ_V62991841_.jpg" alt="ラストデイズ" /></a></p>
				<p>
				カリスマロックアーティスト、ブレイク。彼はリハビリ施設を抜け出し、一人森の中を彷徨っている。そのまま森の中で野宿し、翌朝、廃屋のような屋敷に辿り着く。そこは彼の家。彼の家には、彼の才能、名声、金に群がる連中が常に居候していた。しかし、誰も彼のことを真に見ようとはしない。
				</p>
				<p>
				彼の家には様々な人が訪ねてくる。彼は周りから逃げるように家を出る。そして夜。誰もいなくなった家で、彼は”Death to Birth”を演奏する。それは彼の魂の叫びだった…。
				</p>
				<span id="more-53"></span>
				<p>
				「ジェリー」「エレファント」に続く、ガス・ヴァン・サント三部作の最終作。
				</p>
				<p>
				伝説的ロックバンド、ニルヴァーナのリーダーであるカート・コバーンの死にインスピレーションを得たガス・ヴァン・サント監督が、その最期の2日間をもとに製作しています。
				</p>
				<p>
				私はニルヴァーナについても、カート・コバーンについても、さほど知識は持っていないので、どこまでカートのことを描いているかは定かではありませんが、「ラストデイズ」は純粋に1本の映画として素晴らしいものだと思います。
				</p>
				<p>
				「描く対象を絞る」「セリフは最小限にとどめる」「情報はシンプルに伝える」。そのどれもが前2作から引き継がれ、精度が高められており、一切のムダがありません。特に映像美は素晴らしく、今までのもの以上にセンスが感じられます。”観客の感覚”に多くを委ねるようなあの映像表現は、そう簡単に成しえるものではないでしょうね。
				</p>
				<p>
				”時間軸のズレ”も印象的。これは「エレファント」でも見られましたが、「エレファント」のときとは違い、”複数の人の視点”で時間軸をズラすのではなく、主人公の視点で時間軸をズラしているような印象が強いです。これは主人公ブレイクの不安定な精神状態とオーバーラップしているような感じがあり、自分自身がブレイクと感覚を共有しているような、不思議な感覚を生み出しています。一度観ただけでは全てを理解できないところも、このような感覚に拍車をかけます。
				</p>
				
				<p>
				ストーリーは一見何も無いけど、実は全然ムダがありません。虚しさや何かモヤモヤしたような、言葉では言い表せない感じの表現が秀逸。”Death to Birth”を演奏するシーンはとても印象的。今まで何も語らなかったブレイクが、何かを吐き出すように、訴えるように歌う…。泣ける。
				</p>
				<p>
				他にもまだ言いたいことはありますが（配役や映画の作り方とか最高）、もうホント、全てが良い。でも、万人に薦めることができる映画でないのは確かではありますが。一応「ラストデイズ」で三部作が終了することになりますが、ガス・ヴァン・サント監督には、ぜひこのような素晴らしい作品を撮り続けて欲しいと思います。
				</p>
				
				<div class="info">
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>2005年</dd>
				<dd>アメリカ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>ガス・ヴァン・サント</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>マイケル・ピット</dd>
				<dd>ルーカス・ハース</dd>
				<dd>アーシア・アルジェント</dd>
				<dd>キム・ゴードン</dd>
				<dd>ハーモニー・コリン</dd>
				<dd>リッキー・ジェイ</dd>
				</dl>
				<!-- end .info --></div>
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		</item>
		<item>
		<title>アモーレス・ペロス</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/17.html</link>
		<comments>http://cinema.2inc.org/review/17.html#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 06 Jan 2008 12:33:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[バイオレンス]]></category>
		<category><![CDATA[メキシコ]]></category>

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		<description><![CDATA[メキシコシティ。街中を暴走する1台の車。車内には2人の若者と、重傷を負った1匹の犬。「何であいつらに手を出したんだ！？」犬の出血を抑えている男が、運転手の男に叫ぶ。そこへ、後ろから車が。どうやら彼らはその車から追われてい [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FBFRHA/minitheaterin-22/"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/31W9S1XV5JL.jpg" alt="アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション" /></a></p>
				<p>
				メキシコシティ。街中を暴走する1台の車。車内には2人の若者と、重傷を負った1匹の犬。「何であいつらに手を出したんだ！？」犬の出血を抑えている男が、運転手の男に叫ぶ。そこへ、後ろから車が。どうやら彼らはその車から追われているらしい。
				</p>
				<p>
				強引な運転で追っ手を振り切る彼らだったが、喜んだのもつかの間、信号を無視したために交差点を通りかかった車に激突してしまう…。
				</p>
				<span id="more-17"></span>
				<p>
				「バベル」でカンヌ国際映画祭監督賞、ゴールデングローブ賞を受賞し、映画監督として確固たる地位を確立したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。そんな彼の長編デビュー作となるのが「アモーレス・ペロス」です。
				</p>
				<p>
				映画の構成はイニャリトゥ監督が得意とするオムニバス形式。映画はある交通事故から始まり、時間を戻して3つのエピソードが描かれます。
				</p>
				<p>
				兄嫁に恋し、彼女と街を出たいという欲望から飼犬を闘犬にする青年を描く「オクタビオとスサナ」。不倫の末、同居を始めた人気モデルと広告デザイナーが事故を機に転落していく様子を描く「ダニエルとバレリア」。元ゲリラの殺し屋が、革命のために捨て去ったはずの家族への愛に苦しむ姿を描く「エル・チーボとマル」。
				</p>
				<p>
				「アモーレス・ペロス」は日本語に直すと「犬のような愛」という意味。3つのストーリーには、それぞれに歪んでしまった、あるいは実ることの無い愛が描かれており、そしてどのエピソードにも”犬”が登場し、それぞれのエピソード（人物）を象徴しています。交通事故による3つのエピソードの”縦のつながり”と、人物と犬という”横のつながり”が絶妙に絡み合う脚本は秀逸。
				</p>
				<p>
				人物たちの苦悩する姿、心が潰れてしまうような感情の表現も素晴らしい。特にガエル・ガルシア・ベルナル演じるオクタヴィオ、エミリオ・エチェバリア演じるエル・チーボ。それぞれのエピソードの結末でみせる感情表現には、こちらも胸を潰されるかのようです。
				</p>
				<p>
				また、一切美化することなく、文字通りさらけ出したような、それでいて現実臭い暴力描写も強烈。「アモーレス・ペロス」のテーマである”愛”が”暴力”を補完し、”暴力”が”愛”を補完する。愛と同様、暴力も「アモーレス・ペロス」のもう一つのテーマと言えるかもしれません。
				</p>
				<p>
				こんなにも深く、ざらついていて、プレッシャーのかかる作品は久しぶりでした。153分という長い作品ながら、全く長いと感じないほど引き込まれます。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、やはり並みの監督ではありません。
				</p>
				<p>
				そしてガエル・ガルシア・ベルナル。カッコ良過ぎ。調べてみると、実際の彼自身も相当カッコ良い。パンク精神持ってますね。個人的に今後要注目の人物です。
				</p>
				
				<div class="info">
				
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>1999年</dd>
				<dd>メキシコ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>エミリオ・エチェバリア</dd>
				<dd>ガエル・ガルシア・ベルナル</dd>
				<dd>ゴヤ・トレド</dd>
				<dd>アルバロ・ゲレロ</dd>
				<dd>バネッサ・バウチェ</dd>
				<dd>ホルヘ・サリナス</dd>
				<dd>マルコ・ペレス</dd>
				<dd>ロドリゴ・ムライ・ブリサント</dd>
				<dd>ホセ・セファミ</dd>
				<dd>ルルデス・エチェバリア</dd>
				<dd>グスターボ・サンチェス・バラ</dd>
				<dd>グスタボ・ムニョス</dd>
				</dl>
				
				</div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>バベル</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/16.html</link>
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		<pubDate>Sun, 06 Jan 2008 12:32:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[人の子守に託していた。山道を行く観光バスの中で、事件は起こった。 どこからか放たれた一発の銃弾が窓ガラスを付きぬけ、スーザンの肩を打ち抜いたのだ。 あたりに病院は無い。リチャードはバスを移動させ、スーザンを医者がいる村へ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p>
				<img src="http://cinema.2inc.org/wp-content/uploads/2008/09/babel_rinko_1024x768.jpg" alt="バベル" class="lf" />人の子守に託していた。山道を行く観光バスの中で、事件は起こった。
				どこからか放たれた一発の銃弾が窓ガラスを付きぬけ、スーザンの肩を打ち抜いたのだ。
				</p>
				<p>
				あたりに病院は無い。リチャードはバスを移動させ、スーザンを医者がいる村へと運ぶが、溢れ出る血をとめる応急処置がやっとだった。
				リチャードが救援に来ないアメリカ政府に苛立つ間、徐々に事件は解明され、やがて1人の日本人男性にたどりつく…。
				</p>
				<span id="more-16"></span>
				<p>
				「アモーレス・ペロス」「21グラム」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。
				日本で大きなニュースとなった菊地凛子の米アカデミー賞ノミネートをはじめ、数多くの映画祭で映画賞を受賞、ノミネートされています。
				</p>
				<p>
				これまでもズシリとくる重い作品を撮り続けてきたイニャリトゥ監督ですが、本作「バベル」はそれ以上に重厚で、響く作品でした。
				</p>
				<p>
				「バベル」のテーマとなっているのは、”過ち”。
				メキシコ・アメリカ・日本・モロッコと世界を舞台に、それぞれのエピソードで愚かな過ちを起こす人物が描かれています。
				しかし、過ちを犯すのは悪い人間ではなく、偶然にも過ちを犯してしまった、あるいは、犯さざるをえなかった人物たち。
				だからこそ彼らの人物描写・感情表現は観ているだけで胸を締め付けられるように苦しく、言葉では簡単に言い表せない、”演技”以上のものとなっています。
				</p>
				<p>
				「私は悪い人間じゃない。愚かな事をしてしまっただけ。」劇中で、家政婦が泣きながらこぼす言葉。
				「バベル」のテーマを表す一つのキーだと言えるでしょう。
				</p>
				<p>
				また、「バベル」で一躍有名なった菊池凛子ですが、やはり非常に存在感があります。
				もともとチエコ役には本物のろう者を起用するつもりだったイニャリトゥ監督を納得させた演技力、女優としての力強さは必見。
				</p>
				<p>
				その菊池凛子が主人公の日本のエピソードですが、他のエピソードと比べ視点が若干異なっているためか、”浮いている”という感想をよく目にします。
				私も途中までは多少そのような感覚を持ちましたが、観終わったときの感想はそれとは違うものでした。
				</p>
				<p>
				他のエピソードと比べると、表面上はある種平和ボケしたかのような日本が描かれていますが、話が進むにつれ見えてくる内面（チエコの複雑な胸中・精神状態）は他のエピソードのそれを凌駕するものがあります。
				前者は他のエピソードとの”対比”として、そして後者は他のエピソードを”まとめる”上で重要な役割を果たしています。
				</p>
				<p>
				環境が違っても、話す言葉が違っても、表面上では雲泥の差があったとしても、内面の部分では共通しているということを表すために、題名を「バベル」としたのかもしれませんね（聖書における「バベルの塔」で、バベルの塔という一箇所に集まっていた人々は、神に言語をバラバラにされたため、世界各地に散っていったとされています。）。
				</p>
				<p>
				余談ですが、「バベル」を観て思い出したのが、イニャリトゥ監督が「アモーレス･ペロス」のコメンタリーで語っていた映画論（「必要の無いものは描かない」「同じものを何度も観せない」etc）。
				</p>
				<p>
				多少謎が残ったとしても、本質を描き出すために計算しつくされた脚本・演出に、上の映画論が頭をよぎったのでした。
				イニャリトゥ監督が作りたかったものの1つは、「バベル」で完成されたのではないでしょうか。
				</p>
				<h3>追記</h3>
				<p>
				個人的には、非常に完成度が高い作品だと思うし、文句のつけようがないですが、あえて問題点を言うならば、あまりに大きな話題にしすぎたことですね。
				</p>
				<p>
				本来ならミニシアターで公開、あるいはコアな映画ファン向けの映画であるべき作品なのに、大きな話題になってしまったものだからメジャー系の映画を好む人たちまで安易な感動を望み「バベル」を観賞し、酷評を下すという事態が起こっているように感じます。
				</p>
				<p>
				もともとイニャリトゥ監督の作品はテーマ性が深く、一般向けの作品ではありません。
				個人的には「アモーレス・ペロス」「21グラム」より酷くなったとは思いませんが（むしろ完成度は高くなっているように思います。）、全2作に比べ異様に評価が低くなっているところを見ると、やはり観客層が変わったのが大きな原因でしょう。
				</p>
				<p>
				「バベル」は安易な感動を得るために観るわかりやすい娯楽映画ではなく、さらに言うならポップコーン片手に観るような映画では決してありません。
				重い映画、深い映画が苦手な方はご注意を。
				</p>
				
				<div class="info">
				
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>2006年</dd>
				<dd>アメリカ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>ブラッド・ピット</dd>
				<dd>ケイト・ブランシェット</dd>
				<dd>ガエル・ガルシア・ベルナル</dd>
				<dd>役所広司</dd>
				<dd>菊地凛子</dd>
				<dd>二階堂智</dd>
				<dd>アドリアナ・バラーザ</dd>
				<dd>エル・ファニング</dd>
				<dd>ネイサン・ギャンブル</dd>
				<dd>ブブケ・アイト・エル・カイド</dd>
				<dd>サイード・タルカーニ</dd>
				<dd>ムスタファ・ラシディ</dd>
				<dd>アブデルカデール・バラ</dd>
				<dd>小木茂光</dd>
				<dd>マイケル・ペーニャ</dd>
				<dd>クリフトン・コリンズ・Ｊｒ</dd>
				<dd>村田裕子</dd>
				<dd>末松暢茂</dd>
				</dl>
				
				</div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>松ヶ根乱射事件</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/11.html</link>
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		<pubDate>Sun, 06 Jan 2008 11:02:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://cinema.2inc.org/review/drama/11.html</guid>
		<description><![CDATA[舞台は90年代初頭頃。とある田舎町・松ヶ根で警察官をしている光太郎は、事件という事件のない退屈なこの町にウンザリしていた。実家は畜産業を営んでいるのだが、ぐうたらな父親・豊道は近くの床屋に居候中。そんな所へ流れ者のカップ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft">
				<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000S6K9XY/minitheaterin-22/"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/11ay84RaJAL.jpg" alt="松ヶ根乱射事件" /></a>
				</p>
				<p>
				舞台は90年代初頭頃。とある田舎町・松ヶ根で警察官をしている光太郎は、事件という事件のない退屈なこの町にウンザリしていた。実家は畜産業を営んでいるのだが、ぐうたらな父親・豊道は近くの床屋に居候中。そんな所へ流れ者のカップル、みゆきと祐二が松ヶ根にやってきた。何か訳ありっぽいこの二人の出現をきっかけに、ひき逃げ、金塊騒動、ゆすり、床屋の娘の妊娠と、平穏な町の平和に波風が立ち始めるのだった。
				</p>
				<span id="more-11"></span>
				<p>
				「リアリズムの宿」「リンダリンダリンダ」の山下敦弘監督作品。「リンダリンダリンダ」発表後、山下監督にはいわゆる青春モノのオファーがいくつもあったそうですが、それを断り続け、満を持して監督した作品が本作「松ヶ根乱射事件」。
				</p>
				<p>
				どこを見渡しても雪しかないような田舎町、松ヶ根を舞台に、様々な人物たちの行動・心理が鋭く、そしてシュールに描かれている作品。山下監督は今までも<strong>”人間臭さ””人間らしさ”</strong>に重きを置いた映画製作を行ってきていますが、「松ヶ根乱射事件」でもそれは健在。むしろ、人間描写のレベルが非常に高く”ムダ”がないため、これまでの作品以上に完成度の高さを感じます。特に心の暗い部分の表現はこれまでの作品と比べて格段に良い。この点に関しては「どんてん生活」に近いかもしれません。また、”笑い”の部分と”暗い”部分の融合が絶妙で、映画が途中で途切れることなく、自然に入ってくる感じです。そういう意味でも、これまでの作品以上に完成度が高いと感じました。
				</p>
				<p>
				プロデューサーを務めた渡辺栄二曰く、「本物の山下節を作りたかった。リンダリンダリンダを観てファンになった人をがっかりさせてやろうと思った。」と発言していましたが、まさに本作で山下節はひとまずの完成系に至ったのではないか思います。”人間臭さ””人間らしさ”をここまで描ききることができる監督は、そう多くは無いでしょうね。
				</p>
				<p>
				「松ヶ根乱射事件」は俳優陣も魅力的。新井浩文や山中崇、三浦友和などの実力派の俳優陣が山下監督の描く世界観、心理描写を丁寧に表現しており、表面上には表れない深い部分の心理までもが感じられます。また、川越美和、木村祐一の謎カップルぶりも非常におもしろい。山下監督らしい”間”を上手く表現していて、かなり笑わされます。そして忘れてはならないのが「どんてん生活」にも出演した<strong>宇田鉄平</strong>の存在。山下ファンなら彼の存在にニヤけずにはいられないはず。
				</p>
				<p>
				前述したとおり、山下節の完成系とも呼べる作品だけに、「リンダリンダリンダ」以降のファンの方は唖然としてしまうかもしれませんが、それ以前のファンの人にはたまらない作品でしょう。興行収入的にはイマイチだったようですが、個人的には大満足でした。
				</p>
				<p>
				渡辺プロデューサーは「（山下監督は）これからこんな作品を撮ることは世間から許されなく。」と話されていました。山下監督の人気が出ることは嬉しい反面、メジャー向きになってしまうのかと思うと少し寂しい。
				</p>
				<div class="info">
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>山下敦弘</dd>
				</dl>
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>新井浩文</dd>
				<dd>山中崇</dd>
				<dd>川越美和</dd>
				<dd>木村祐一</dd>
				<dd>三浦友和</dd>
				<dd>キムラ緑子</dd>
				<dd>烏丸せつこ</dd>
				<dd>安藤玉恵</dd>
				<dd>西尾まり</dd>
				<dd>康すおん</dd>
				<dd>光石研</dd>
				<dd>でんでん</dd>
				<dd>榎木兵衛</dd>
				<dd>中村義洋</dd>
				<dd>鈴木智香子</dd>
				<dd>宇田鉄平</dd>
				<dd>桜井小桃</dd>
				</dl>
				<!-- end .info --></div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>THX-1138</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/41.html</link>
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		<pubDate>Sun, 22 Apr 2007 14:52:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[SF]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ]]></category>

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		<description><![CDATA[人類はコンピュータが支配する地下に広がる世界で、精神抑制剤を投与されながら機械的管理の下、登録番号で呼ばれながらさまざまな作業に従事していた。しかしTHX-1138と女性のルーム・メイト、LUH-3417は抑制剤の投与を [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002OXVLO/minitheaterin-22/"><img src="http://g-ec2.images-amazon.com/images/I/1187R9WMN6L.jpg" alt="THX-1138 ディレクターズカット 特別版 〈2枚組〉" /></a></p>
				<p>
				人類はコンピュータが支配する地下に広がる世界で、精神抑制剤を投与されながら機械的管理の下、登録番号で呼ばれながらさまざまな作業に従事していた。しかしTHX-1138と女性のルーム・メイト、LUH-3417は抑制剤の投与をしない日々を続けてしまい、次第に“人を愛する感情”が目覚め、この世界では禁止されている肉体関係を交わしてしまう。とある出来事からコンピュータに肉体関係を持ったことを知られてしまい、THXは投獄されてしまう。THXはLUHに会うために、脱獄を決意するのだが…。
				</p>
				<span id="more-41"></span>
				<p>
				ジョージ・ルーカスが学生時代に製作した作品「電子的迷宮 THX-1138 4EB」。 この作品に可能性を見出したフランシス・フォード・コッポラが製作総指揮を務め、リメイクした作品がルーカスの長編デビュー作となる「THX-1138」です。
				</p>
				<p>
				私は結構SF好きだったりするので、「THX-1138」はいつか観たいと思っていました。しかし1971年製作、「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスが監督というのがネックで（私はアンチスターウォーズです、はい）、今一歩観る勇気が持てず、観ない日々が続いていたのですが、やっと今回観賞することに。
				</p>
				<p>
				見終わった後、私は非常に後悔しました。何故こんな名作をもっと早く観なかったのかと。非常に素晴らしい。 社会背景や人物説明など、一切の物事から”説明”が排除されており、世界観を掴むのに苦労しましたが、そこが何ともSFらしい。
				</p>
				<p>
				この管理社会に住んでいる人々も、生まれたときからこういう世界で、さらに毎日投薬でコントロールされているので、”何故こういう世界なのか”という疑問を持つことすらないでしょう。 そのため逆に変に説明をされると世界観が崩れてしまうことにもなりかねませんので、このような形をとったことは、SFであるということに加え、映画としても正解だと思います
				</p>
				<p>
				1971年製作とうことで危惧していた造詣も、とてもスタイリッシュ。 近年のCGだらけの残念なSF映画（個人的にはSF映画とは呼びたくありませんが）よりも遥かに”世界”があります。 まぁ、私が観賞したのはデジタルリマスター版なので、このあたりはその影響も多分にあるとは思います。 しかしそれを差し引いたとしても、「THX-1138」の作りこみの素晴らしさは目を見張るものがあります。
				</p>
				<p>
				そのようなビジュアル面の素晴らしさと相まって、ストーリーも良い。 管理社会の矛盾・限界を匂わせつつ、どこまでも無機質。 THX-1138が管理室に侵入し、LUH-3417を”見つけた”シーンではこの映画の中で一番の名シーンでしょう。
				</p>
				<p>
				それなのに、それなのに、なぜジョージ・ルーカスはあんなバリバリの商業映画の道へ進んでしまったのでしょうか。 「THX-1138」は映画会社にも受け入れられず、興行的にも大失敗だったという背景が影響しているのかもしれませんが。
				</p>
				<p>
				余談ですが、「THX-1138」はかなりの低予算であったことでも有名だとか。 お金をかければ良いものが作れるという考えが甚だ勘違いであるということがわかることでも、存在価値のある1作だと思います。
				</p>
				<div class="info">
				
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>1971年</dd>
				<dd>アメリカ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>ジョージ・ルーカス</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>ロバート・デュヴァル</dd>
				<dd>マギー・マコーミー</dd>
				<dd>ドナルド・プレザンス</dd>
				<dd>イアン・ウルフ</dd>
				</dl>
				
				</div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>リリイ・シュシュのすべて</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/115.html</link>
		<comments>http://cinema.2inc.org/review/115.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 12 Jan 2007 13:23:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>

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		<description><![CDATA[ある地方都市、中学2年生の雄一は、同じ剣道部である星野と親友になる。星野は優等生であり、周りからはあまり好まれる存在ではなかった。そんなある日、雄一と星野は周りの仲間ともに金を盗み、沖縄旅行に出かける。その中で、星野は「 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000066FWV/minitheaterin-22/" ><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000066FWV.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" alt="リリイ・シュシュのすべて 通常版" /></a></p>
				<p>
				ある地方都市、中学2年生の雄一は、同じ剣道部である星野と親友になる。星野は優等生であり、周りからはあまり好まれる存在ではなかった。そんなある日、雄一と星野は周りの仲間ともに金を盗み、沖縄旅行に出かける。その中で、星野は「死」に直面し、豹変していくのだった。その後、雄一は星野のイジメの対象となり、命じられるまま、犯罪にも手を染めるようになる。そんな雄一の心の支えとなるのは、カリスマ的人気を誇るリリィ・シュシュ、そして密かに思いを寄せる同級生の久野だったのだが…。
				</p>
				<span id="more-115"></span>
				<p>
				その独特の映像美から、「岩井美学」という言葉まで生まれた岩井俊二。彼が監督を務める「リリイ・シュシュのすべて」は、まさに「岩井美学」の集大成的作品ではないでしょうか。
				</p>
				<p>
				映像の色や間、構図、カメラワーク。そのどれもが非常にセンスに溢れていて観ているだけで映画に引き込まれます。透き通るような映像の美しさに反して、映画の内容は余りにも痛々しく、残酷。描写が生々しい分、（内容が現実的かどうかは別として）リアリティに溢れているので、嫌悪感を覚える部分もあります。しかし、その暗く重い映画のストーリーや描写が独特の映像美をさらに引き立てており、また逆に、映像美も、描写をよりいっそう、引き立てているように思います。
				</p>
				<p>
				万引き、いじめ、強姦、自殺など、様々な負の要素を取り入れているにも関わらず、視点はあくまで客観的。これらの問題が起こる原因に触れることも無く、”答え”が提示されることもありません。感覚的には、「エレファント」に近いものがあるように思います。
				</p>
				<p>
				本作で、私はとにかくその映像美に引き込まれてしまったというところがあるので、うまく文章では表現できませんが、私が映画に求める要素（映像美、無駄な説明を省く、客観性etc）が全て揃っており、個人的には傑作でした。ただ、一般ウケする作品では絶対に無いですね…。
				</p>
				<div class="info">
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>2001年</dd>
				<dd>日本</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>岩井俊二</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>市原隼人</dd>
				<dd>忍成修吾</dd>
				<dd>伊藤歩</dd>
				<dd>蒼井優</dd>
				<dd>大沢たかお</dd>
				</dl>
				<!-- end .info --></div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>がんばっていきまっしょい</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/97.html</link>
		<comments>http://cinema.2inc.org/review/97.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 12 Jan 2007 09:09:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>
		<category><![CDATA[青春]]></category>

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		<description><![CDATA[1976年、松山。高校入学を控えた悦子は、家出をして海岸に来ていた。そこで、逆光にきらめくボートを見る。高校に入ると、悦子はボート部に入ろうとするが、高校には男子のボート部しかなかった。そこで、悦子は自分で女子ボート部を [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009AUVZ/minitheaterin-22/" ><img src="http://images.amazon.com/images/P/B00009AUVZ.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" alt="がんばっていきまっしょい" /></a></p>
				<p>
				1976年、松山。高校入学を控えた悦子は、家出をして海岸に来ていた。そこで、逆光にきらめくボートを見る。高校に入ると、悦子はボート部に入ろうとするが、高校には男子のボート部しかなかった。そこで、悦子は自分で女子ボート部を設立する。やがて何とか４人のメンバーを揃えることができたのだが…。
				</p>
				<span id="more-97"></span>
				<p>
				最近ドラマにもなっていました、がんばっていきまっしょい。ドラマを見ていたので、今まで見たことが無かった映画版も見てみました。印象としては、ドラマ版と違って、とても静かで自然です。ドラマの方は少し漫画っぽい感じだったけど、映画のほうはとても自然で、日本映画の良さがよく出ていると思いました。
				</p>
				<p>
				この静かで優しい雰囲気をつくっているのは、まずは音楽ですね。この音楽が良いですね。映画の雰囲気にかなりマッチしています。そして、映像。ゆったりとしたカメラワークや、構図、そして風景がとても綺麗です。
				</p>
				<p>
				ストーリー的にも過度な演出が無くてとても自然。ホントにどこかの高校生を撮影しているみたいな感じで。セリフとかも、変に説明くさいことを話すシーンとかも無いし、とても良いです。同じ高校青春映画には「ウォーター・ボーイズ」や「スウィング・ガールズ」がありますが、これとは全然違う雰囲気の映画です。この2つの映画はうまく作りこまれていて、面白いという感じですが、「がんばっていきまっしょい」の場合は、そういう過度なつくり込みが無くて、とにかく「自然」に徹しているという感じかな…。淡々としているので、合わない人には合わないかもしれませんが、こういう静かな雰囲気があるからこそ、押し付けられた感の無い自然な感動があるわけで。
				</p>
				<p>
				主人公となる5人の高校生もかなりイメージにピッタリ。彼女たちはオーディションで選ばれたみたいですが、監督によると、既存の俳優にイメージ通りの人がいなかったので、一般から公募した。見たいなことを言っていました。もう、これは大賛成ですね。映画の配役はやっぱりこうじゃないとダメだと思いますよ。テキトーに人気のある人とか美人の人とか出してやったって全然説得力ないし。そんな配役するくらいなら、あまり知られていない俳優からでも、一般からでもオーディションして俳優を探した方がよっぽど名作が撮れますよ。まぁ、それが「売れる映画」になるかはわかりませんけど）
				</p>
				<p>
				まぁ、少し話がそれましたが）この映画は個人的にはかなりの良作です。今まで日本映画はあまり好きではなかったけど、この映画をみて少し考えが変わりましたね。やっぱり映画は「語らずして語る」が良いですね。個人的に。
				</p>
				<p>
				それにしても、当時の田中麗奈は細いですねー。今でもあんなに細いっけ？
				</p>
				<div class="info">
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>1998年</dd>
				<dd>日本</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>磯村一路</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>田中麗奈</dd>
				<dd>真野きりな</dd>
				<dd>清水真美</dd>
				<dd>葵若菜</dd>
				<dd>久積絵夢</dd>
				</dl><!-- end .info --></div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>運動靴と赤い金魚</title>
		<link>http://cinema.2inc.org/review/89.html</link>
		<comments>http://cinema.2inc.org/review/89.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 12 Jan 2007 08:36:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>inc</dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[☆☆☆☆☆]]></category>
		<category><![CDATA[イラン]]></category>
		<category><![CDATA[ドラマ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://cinema.2inc.org/review/drama/89.html</guid>
		<description><![CDATA[少年アリは修理してもらったばかりの妹の靴を、うっかり無くしてしまった。家が貧しいため、そのことを親にも告げられず、一足しかないアリの運動靴を二人で交代で履いて学校に通うことになってしまう。ある日、小学校のマラソン大会が行 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<p class="photoLeft"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000A16QG6/minitheaterin-22/" ><img src="http://images.amazon.com/images/P/B000A16QG6.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" alt="運動靴と赤い金魚" /></a></p>
				<p>
				少年アリは修理してもらったばかりの妹の靴を、うっかり無くしてしまった。家が貧しいため、そのことを親にも告げられず、一足しかないアリの運動靴を二人で交代で履いて学校に通うことになってしまう。ある日、小学校のマラソン大会が行われることになった。3等の商品は運動靴。アリは妹のためマラソン大会に出場することを決意。賞品の運動靴を手に入れるため、どうにか3等になろうと必死に走るのだった…。
				</p>
				<span id="more-89"></span>
				<p>
				イラン映画史上で初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた映画。
				</p>
				<p>
				一見すると、家族の愛を描いたハートフルなファミリードラマですが、この映画の根底には、常に「貧しさ」が描かれています。ボロボロの靴を修理して履いたり、その靴を失くしたことを親に言えなかったり。兄妹で一足の靴を履き回したり。また、時折、貧しい家庭と裕福な家庭の「経済格差」も垣間見えます。父親と豪邸街へ出稼ぎにいくシーンや、マラソン大会の時に映される裕福な家族の様子。そして綺麗な&#8221;運動靴&#8221;…。しかし、このような描写は、それ自体が主張しているものではなく、あくまでさりげなく描かれています。それが、子供の健気さや愛おしさを自然に感じさせる一因にもなっており、映画に深みを与えています。
				</p>
				<p>
				映画には、自然と胸に染み込むようなシーンが散りばめられており、押し付けがましさのない優しい感動に包まれています。それには、演出や脚本だけではなく、役者の演技力によるものが大きいように感じます。主人公アリを演じるのは、監督自らがテヘランの極貧地区を歩き回り探し出したミル＝ファロク・ハシェミアン。彼の演技、特に表情による表現力は目を見張るものがあります。演技慣れした役者では出せない、自然で哀愁漂う表情は、演技であるということを忘れてしまうほどです。劇中で見せる泣き顔、そしてマラソンを走っているときの表情は彼でないと為しえなかったでしょう。そして、アリの妹ザーラを演じるのはバハレ・セッデキ。彼女の演技も素晴らしく、普通のシーンでも見入ってしまいます。
				</p>
				<p>
				私自身、イラン映画を見るのは初めてだったので、正直あまり期待はしていませんでしたが、良い意味で大きく期待を裏切られました。こんなに自然に感動して笑みがこぼれるような映画はめったにありません。スロー再生されるマラソン大会のシーンは本当に心から応援するほど見入ってしまいます。ラストでさりげなく写る父の姿、そして言葉はなく表情だけで語られる兄妹の会話。映画の結末はとても詩的で感動的です。「赤い金魚」は、嫌なことも忘れさせてくれそうです。
				</p>
				<div class="info">
				<dl>
				<dt>製作</dt>
				<dd>1997年</dd>
				<dd>イラン</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>監督</dt>
				<dd>マジット・マジディ</dd>
				</dl>
				
				<dl>
				<dt>出演</dt>
				<dd>ミル＝ファロク・ハシェミアン</dd>
				<dd>バハレ・セデキ</dd>
				<dd>アミル・ナージ</dd>
				</dl><!-- end .info --></div>
]]></content:encoded>
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		</item>
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