第二次世界大戦下のイタリア、シチリア島の小さな町。12歳の少年・レナートは、徴兵された夫を一人待つ美しい人妻・マレーナに一目惚れする。大人のマレーナから見ればレナートはやんちゃな子どもにしか見えなかった。しかし、レナートは毎日彼女の姿を追い続け、深夜に彼女の部屋を盗み見たりもした。そんなある日、マレーナのもとに夫の戦死が伝えられる。それをきっかけにマレーナの人生は一変し、転落への一途を辿ってゆく。そんなマレーナを、レナートは遠くから見つめ続けるのだった…。
アメリカで生まれ、アフリカとイスラエルで育った少女ラナは、10年ぶりに故郷アメリカに帰ってきた。長年あっていない伯父に亡き母の手紙を届けるために。伯父ポールは誇り高き自由の地、アメリカを一人で守ろうとしている。ヴェトナム戦争のトラウマに悩まされ、友人もなく、家族もいない。アラブ系のホームレスが殺される現場に居合わせた二人は再会する。ラナはその遺体を家族のもとに届けるため、ポールは事件の真相を突き止めるため、一緒にアメリカを横断するたびに出る。ロサンジェルスから最果ての地トロナを経て、夢と悲しみの街ニューヨークまで。
小説家志望の中年教師マイルスは、2年前の離婚のショックからいまだに立ち直れないでいる。ようやく書き上がった小説も、正式に出版されるか否か、出版社の返事待ちだ。でも、そんなダメ男マイルスも、ことワインに関しては深い知識と愛情を持っていた。マイルスには、大学時代からの悪友ジャックがいる。だいぶ落ちぶれたとはいえ、かつてはテレビドラマにレギュラー出演するほどの人気タレントで、プレイボーイ。恋愛には全く不器用なマイルスとは真逆の存在だ。そんなジャックもとうとう結婚すること。そこで二人は結婚式前の1週間、二人してワイン・ツアーと洒落込むことにした…。