亡き父が残した海辺の一軒家に住んでいるキャシー。結婚生活が破綻し仕事も無い彼女は、一人失意の日々を送っていた。ある日、軍の手違いから、キャシーは家を差し押さえられ競売にかけられてしまう。キャシーは弁護士に相談するが、すでに家は人手に渡ってしまっていた。新しく家主になったのは、政変でイランを追われ、アメリカに亡命したベラーニ元大佐の一家だった。優雅な生活を送っていたベラーニも、今は肉体労働に身をやつしている。彼は、献身的な妻ナディと愛する息子のためにも、もう一度人生をやり直そうと全財産をはたいて家を購入したのだった…。
30を過ぎてもいまだロックスターを夢見るデューイは、自分がリーダーを努めていたバンドから解雇され、長年の家賃滞納でルームメイトからもアパート追放宣告を受けてしまう。思案の挙句、デューイは学校の代用教員をしているルームメイトになりすまし、名門小学校へ乗り込むことにした。臨時担任になったデューイは授業をサボってばかり。だが、生徒たちの音楽の授業を見たことから、自分をクビにした仲間を見返すため生徒たちとバンドを組んでロック・フェスで優勝し、名誉と賞金を手に入れる計画を立てる…。
第二次世界大戦下のイタリア、シチリア島の小さな町。12歳の少年・レナートは、徴兵された夫を一人待つ美しい人妻・マレーナに一目惚れする。大人のマレーナから見ればレナートはやんちゃな子どもにしか見えなかった。しかし、レナートは毎日彼女の姿を追い続け、深夜に彼女の部屋を盗み見たりもした。そんなある日、マレーナのもとに夫の戦死が伝えられる。それをきっかけにマレーナの人生は一変し、転落への一途を辿ってゆく。そんなマレーナを、レナートは遠くから見つめ続けるのだった…。
ベルリンの壁崩壊を目前にした1989年の西ドイツ。米ソの緊張緩和も続いていたことから、ここシュツットガルトの米陸軍基地でも平和ボケ状態に陥っていた。レイ・エルウッドはこの基地で補給部隊に所属していた。頭の切れるエルウッドは、その立場を利用し、闇ルートを通じて軍の物資を横流しするのは当たり前、さらにはヘロインの精製と密売にも関わる問題分子。そんなある日、軍の浄化を掲げたリー曹長が新たに着任、さっそくエルウッドをマークする。困ったエルウッドは、相手の出方をうかがおうと、リー曹長の娘ロビンに近づくのだが…。