ファーストフード・ネイション
これまでも複数の映画・媒体でファーストフード業界の危ない実態が描かれてきているが、本作ファーストフード・ネイションもその一つ。まじめな作品なのだが、触れる問題が多いためイマイチ薄い内容で終わってしまったのが残念なところ。ファーストフードという身近なものを主題とするなら、食肉工場の不法労働と下の話より、販売店側・ファーストフードそのものに注力した方が一般視聴者への問題提起として入り込みやすい作品になったのではないだろうか。
これまでも複数の映画・媒体でファーストフード業界の危ない実態が描かれてきているが、本作ファーストフード・ネイションもその一つ。まじめな作品なのだが、触れる問題が多いためイマイチ薄い内容で終わってしまったのが残念なところ。ファーストフードという身近なものを主題とするなら、食肉工場の不法労働と下の話より、販売店側・ファーストフードそのものに注力した方が一般視聴者への問題提起として入り込みやすい作品になったのではないだろうか。
客観的視点から描かれる、日常の中の非日常。映像の端々に見られる繊細かつ丁寧な描写と、主人公を演じるハン・ヒョジュの持つ澄んだ空気感が気持ち良い。家の二階で一人、ゆっくりと靴下を履き替える描写、亡くなった”父親”の手に触れ、耳元で小さくつぶやく描写、多くを語らずに主人公の複雑な心境が表現される終盤、それらの描写自体から寂しさ・優しさなどの繊細な感情が感じ取れる。本作を監督したイ・ユンギは「第二のキム・ギドク」と呼ばれているらしく、今後も大いに期待。