僕と未来とブエノスアイレス
南米、アルゼンチンのブエノスアイレス。ユダヤ系の青年アリエルは、その下町の小さなガレリア(商店街)で、母のランジェリーショップを手伝っている。アリエルの父は、彼が生まれてすぐにイスラエルに戦争に行ったまま戻ってこないが、毎月、国際電話をかけてくる。何となく将来に不安を感じるアリエルは、ポーランド国籍のパスポートを取ろうとするが、本当に外国に行きたいのか自分でもわからない。そんな中、突然父が帰ってくるのだが…。
南米、アルゼンチンのブエノスアイレス。ユダヤ系の青年アリエルは、その下町の小さなガレリア(商店街)で、母のランジェリーショップを手伝っている。アリエルの父は、彼が生まれてすぐにイスラエルに戦争に行ったまま戻ってこないが、毎月、国際電話をかけてくる。何となく将来に不安を感じるアリエルは、ポーランド国籍のパスポートを取ろうとするが、本当に外国に行きたいのか自分でもわからない。そんな中、突然父が帰ってくるのだが…。
女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家へと向かっていた。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定なのだ。
夜遅く、2人はアレックスの実家に到着する。だがその直後、謎の中年男が玄関に現われ、アレックスの家族を次々と惨殺したのだった。物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られてしまった。彼女を助けようと、自らトラックに忍び込むマリーだったが…。
治安の悪い街を隔離するようになったパリ、2010年。郊外の地区・バンリュー13。この地区で生まれ育ったレイトは、荒んだ街からドラッグを一掃しようと危険を承知で一人、街を仕切るタハに立ち向かっていた。妹・ローラと共にタハを警察に突き出すことに成功したが、既に街から撤収する手はずを整えていた警察は、面倒を避けタハを解放、レイトを拘束したのだった。ローラはタハにさらわれ、レイトは一人投獄される。
旧ソ連・グルジアに住むエカおばあちゃんは、娘のマリーナ、孫娘のアダとの3人暮らし。息子のオタールは、夢を求めてパリに移住していた。エカおばあちゃんの一番の楽しみは、オタールからの手紙を読むことだった。そんなある日、マリーナの元へオタールの訃報が届いた。それをエカおばあちゃんに伝えられないマリーナとアダは、オタールになりすまして手紙を書き続けることに。しかし、エカおばあちゃんがオタールに会うためパリに行きたいと言いだして…。
リュシアンは、普段は真面目な教師である父が、毎週日曜になるとピエロに扮しておどけるのが我慢できなかった。父が町のみんなに笑われているのを見るのが嫌だったのだ。そんなある日、父の友人から、父がピエロに扮するようになった理由を聞かされる。それは思ってもみない、美しく、悲しい話だった…。
1942年、夏、フランス。ドイツ軍はフランス国民に対しユダヤ人の一斉検挙の協力を要求する。ユダヤ人たちが次々とスイスへ逃亡する中、ユダヤ人外科医であるバーンスタイン一家は隣人バティニョールの娘婿であるピエール=ジャンの密告によって検挙され、バティニョールは図らずして摘発に協力してしまうことになる。そして、軍に没収されたバーンスタイン家の大きなアパートもバティニョール家に譲られることになった。
第2次世界大戦前に活躍し、その後消息を絶った伝説の銀幕スター、シルヴァン・マルソーのドキュメンタリー映画を作ろうとする青年に残された手がかりは、リザという名の女性の存在だった。リザを訪ねるものの、自分の名を隠し過去を語ろうとしないのだが、青年の熱意によって彼女はシルヴァンとの生涯唯一の恋を徐々に語りはじめる…。
イギリスで行なわれた航空ショーに参加したフランス空軍の戦闘機ミラージュ2000が予定外の飛行ルートを取り、そのまま姿を消してしまう。たまたま地域をパトロール中だったマルシェリ大尉とヴァロワ大尉の2機が間もなく問題のミラージュを発見、そのまま壮絶なドッグファイトへと突入する。一瞬のスキをつかれてヴァロワが後ろを取られ、ロックオンされる。そのとき、本部から敵機攻撃中止の命令が入るが、敵機がそのまま射撃を開始しようとするのを見て、マルシェリはやむを得ず敵機を撃墜する…。
この映画は3つのパートで構成されている。夥しい戦争映像のモンタージュによる第1部「地獄編」、ゴダールがこだわり続けるサラエヴォを舞台に、「本の出会い」というイベントに招かれた映画監督ゴダールと、その講義を聞きに来た女子学生オルガの魂の交感を描く第2部「煉獄(浄罪界)編」、そして第2部で「殉教」に至ったオルガが、アメリカ兵に守られた小川のせせらぎを歩く第3部「天国編」。映画は観客に「あなたはどうか」と問いかけながら、私たちがそれぞれの場所で、「私たちの音楽(アワーミュージック)」を奏でることを待っている。